テニスをすると他のスポーツに比べて9.7年も長生きする可能性があるとする研究結果が発表されました。
デンマークのコペンハーゲンで行われた「コペンハーゲン心血管研究(CCHS)」という1975年からコペンハーゲン在住の一般市民を対象として行われている大規模な調査により判明した。
今回の研究では約2万人の参加者のうち趣味としてスポーツを楽しんでいる8577人の25年分のデータをもとに解析された。
この調査では下記の項目がテニスとの比較対象となりました。
1.バドミントン
2.サッカー
3.サイクリング
4.スイミング
5.ジョギング
6.徒手体操(自重筋トレや体操)
7.ジムでのフィットネス(器具を使った有酸素運動、ウェートトレーニング)
これらとの比較の結果、運動不足とされる人々よりも下記に記載した年数長生きをしている可能性が示唆された。
1.テニス…9.7年
2.バドミントン…6.2年
3.サッカー…4.7年
4.サイクリング…3.7年
5.スイミング…3.4年
6.ジョギング…3.2年
7.徒手体操…3.1年
8.ジムでのフィットネス…1.5年
冒頭でもお伝えした通り、テニスをする人と運動不足とされる人の間には9.7年も平均余命が長いとする結果が出ています。
これらの運動と寿命の関係性は、被験者の教育、社会経済的地位、年齢を調整しても変わりませんでした。
この研究ではバドミントン等ラケットスポーツの方が平均余命が長くなっておりこのことについて、研究の共同執筆者でアメリカ・ミズーリ州カンザスシティにあるセントルークス病院中部アメリカ心臓研究所の予防心臓病学責任者ジェームズ・オキーフは各運動により身体にかかる負荷の違いが影響している可能性があると指摘しています。
また、個人個人のライフスタイルについてはこの研究では考慮されていない為、個人の生活様式の詳細は反映されていない。
上位に来ているスポーツが2人以上で行うことを基本としており社会的な交流がある為研究者らは、仲間に「属している」という社会的幸福感や精神的な安定感が延命に寄与したのでは、とも考察しています。
運動不足や社会的な孤独はこの研究以外でも短命のリスクを伴う指摘がされています。
これを機に皆さんもテニスを生涯スポーツとして始めてみてはいかがでしょうか。